API 業務ガイドブック
TI の注残向け注文 API スイートの構成:見積もり、注文管理、高度配送通知 (ASN) 検索取得型、財務資料検索取得型、送金通知の各 API。顧客のシステムへのデータ入力を自動化するために、プッシュ型通知 API を利用することもできます。詳細については、以下の手順に従ってください。
- エンド・ツー・エンド (最初から最後までの全体像) の注文フロー
- API のデフォルト (初期) セットアップ
- 同期応答
- 1 回の API 呼び出しの中で、顧客側システムは、TI が要求全体を処理したかどうか、また実際の販売注文を TI システム内で正常に変更できたかどうかを把握できます
- PO (注文書) の部分的な作成と変更が可能です
- 正しい API PO (注文書) 行項目は受け付けられますが、拒否された項目は TI 側システムに入力されません
- API 注文変更は常に、個別の行項目レベルで実行されます
- エラー処理
- エラー・メッセージまたは情報提示の警告が発生した場合、注文レベルまたは個別の行項目レベルのいずれかで、API への応答という形で返されます
- 警告またはエラーの詳細を示すリスト全体を使用すると、エラーの修正を行う方法と時期をより的確に制御し、必要に応じて要求を再送信することができます
- 同期応答
- プッシュ型 API
- API プッシュ型通知は、デフォルト (初期設定) では有効になっていませんが、TI API を最大限活用するには必須です
- ご注文、高度配送通知、財務資料に対応する API プッシュ型通知をセットアップするには、以下の手順に従ってください
- TI.com/support をご覧ください
- 「Open a new support request」 (新しいサポート請求を作成する) を選択します
- 「Direct customer order fulfillment」 (直接お取引のお客様向けの注文履行) を選択します
- 「API push form」 (API プッシュ・フォーム) に入力し、添付して送信します
- 見積もり API
- 注残の見積もり API を使用すると、顧客は見積もり依頼を作成し、TI 製品に関する応答を受け取ることができます。顧客は、以前に作成した見積もりを検索取得することもできます
- 見積もり API を使用し、他のメーカーの型番 (MPN) を指定して、それらに対応する複数の見積もり行項目を同時に要求することもできます。顧客が複数の行項目で同じ MPN を指定して見積もり依頼を送信した場合、TI は MPN の最初のインスタンス (登場箇所) のみを処理します
- 見積もり依頼の送信時に要求する数量は、最小注文金額またはそれ以上、最小注文数 (MOQ) またはそれ以上、標準梱包数量 (SPQ) の整数倍、という条件を満たしている必要があります。これらのいずれかまたは複数を満たしていない場合、TI は最も近い MOQ への切り上げを行い、見積もり応答を返します
- ご注文の管理 API
- ご注文の作成と変更に関するフロー・チャート
- API 注文作成の要件
- 注文作成時の必須フィールドとオプション・フィールド
注文要素 必須 / オプション 文字数の上限 Purchase order (PO) number (注文書 (PO) 番号) 必須 35文字以下。
PO 番号内にスペースなしPO line item (PO 行項目) 必須 Manufacturer part number (MPN) (製造業者側型番) 必須 Customer direct price (CDP) (顧客直接購入価格) 必須 5 桁以下 Customer requested date (CRD) (顧客要求日) 必須 Quantity (数量) 必須 顧客製品型番 (CPN) オプション End customer (最終顧客) オプション (CM:委託製造業者の場合は必須) 大文字 - PO (注文書) の行項目ごとに、単一の CRD (顧客要求日) のみを使用できます
- 同じ PO (注文書) 番号を使用する PO の各行項目に関し、項目番号が重複しないように注意してください。重複が発生した場合、PO の変更が失敗します
- 個別の PO で、複数の PO 行項目が同一の TI 型番を指定することも、異なる TI 型番を指定することも可能であり、どちらも受け入れられます
- 「End Customer」 (最終顧客) を指定する PO (注文書) の場合、1 つの PO 番号の下で同一の最終顧客を指定したものだけが受け付けられます。つまり、1 つの PO 番号内で複数の最終顧客を指定することはできません
- 数量は、TI の標準梱包数量 (SPQ) の倍数であること、および TI 製品カタログに定義されている最小注文数量 (MOQ) と最小項目価格 (MIV) の両方を満たすことが必要です
- 注文作成時の必須フィールドとオプション・フィールド
- ご注文への応答に関するルール
- 部分配送を許可している顧客の場合、製品の供給状況に応じて、PO の行項目ごとに複数のスケジュール行 / 出荷予定日 (ESD) を受け取ることがあります
- API 注文変更の要件
- 注文変更が認められる種類
- CRD (顧客要求日) の前倒しまたは延期 (意図的に遅らせる)
- PO 行項目の価格更新
- PO 行項目の数量減少
- PO 行項目のキャンセル
- ご注文の変更またはキャンセルを実施できる期間
- Change order window (COW:変更注文ウィンドウ) とは、変更またはキャンセルの処理をもう承認しない期間を意味します
- 標準 (標準) COW:30 日
- 非 STD (標準的ではない) COW:90 日
- TI は COW 期間中に、CRD の前倒しや価格変更を受け入れますが、他のすべての変更を拒否します
- COW のキャンセルと日程変更のルールは、部品の種類によって異なります
- 本製品、ウェハー製品、ダイ製品については、買主は以下のルールに基づいて注文の取消しまたは日程変更を行うことができます。
評価品の場合:評価品の注文は取消しも日程変更もできません。買主が要求する取消しまたは日程変更日 標準製品 非標準製品 ESD (予定出荷日) まで残り 30 日未満 許可されません 許可されません ESD (予定出荷日) より 30 日から 90 日前 許可されます 許可されません ESD (予定出荷日) より 90 日以上前 許可されます TI の承認が必要です。手数料が課されることがあります。
上記のルールにかかわらず、注文の承諾より前に TI が買主に通知する特定の商品は、特別な取消しおよび日程変更の対象になります。
- 本製品、ウェハー製品、ダイ製品については、買主は以下のルールに基づいて注文の取消しまたは日程変更を行うことができます。
- Change order window (COW:変更注文ウィンドウ) とは、変更またはキャンセルの処理をもう承認しない期間を意味します
- 注文変更ルール
- 注文の変更は、PO の行項目レベルで実施します
- 顧客が特定のスケジュール行のみの変更を希望する場合、スケジュール行の数量合計は PO 行項目の合計数量と一致している必要があります
- PO 行項目の元の数量が必須でないのは、顧客が PO 行項目の数量減少を要求している場合のみです
- PO 行項目の数量を増やすには、新しい PO を作成します
- 高度配送通知 (ASN) が実施済みですでに出荷が完了した PO 行項目に変更を加えることはできません
- TI 内で確立済みの顧客配送先住所では、PO の見出しと行項目レベルの両方で配送先住所の変更が許可されます
- 顧客は新しい実効価格を指定するために注文変更を行う場合、元の PO 行項目で価格を更新する必要があります
- 配送設定が完了している顧客の場合、注文数量を増やすと ESD (予定出荷日) が消失する可能性があります
- 注文の変更は、PO の行項目レベルで実施します
- 注文変更が認められる種類
- ご注文管理に関する警告とエラーの取り扱い
- CDP (顧客直接購入価格) と TI の価格設定契約 (PA) の間に価格設定の不一致がある場合、不完全な注文という結果になり、顧客と TI の両者による確認が発生します
- CDP が正しい場合、TI は価格を更新します。顧客側の行動は不要です
- TI の価格が正しい場合、顧客は CDP を更新して注文を変更する必要があります。価格設定の不一致が解決したかどうかを示す応答が送り返されます
- SPQ/MOQ/MIV (標準梱包数量、最小注文数量、最小項目価格) いずれかのエラーが発生した場合、ご注文は作成されません。数量を訂正してご注文を作成し、TI 宛に再送信してください
- エラーの詳細のリスト全体については、以下の詳細なエラー・リストをご確認ください。
- CDP (顧客直接購入価格) と TI の価格設定契約 (PA) の間に価格設定の不一致がある場合、不完全な注文という結果になり、顧客と TI の両者による確認が発生します
- ご注文の作成と変更に関するフロー・チャート
- 高度配送通知 (ASN) API
- 注残の高度配送通知 (ASN) 検索取得型 API を使用すると、配送追跡番号、配送業者情報、商用請求書など、配送に関する詳細情報を検索取得できます
- 財務資料 API
- 注残の財務資料検索取得型 API を使用すると、請求書番号、請求書の金額、請求書の日付などの財務用請求書の情報を検索取得できます
- 送金通知 API
- 承認取得済みの顧客は、注残の送金通知 API を使用すると、支払いの詳細を伝達する送金通知情報を送信できます。
- テスト・フェーズに合格するためのユーザー承認テストのシナリオ (UAT):
- 顧客が self-service testing scenarios (セルフ・サービス・テストのシナリオ) 1.0 ~ 2.1 を完了した後、TI の GBO 地域担当チームは、API キーへのアクセス権がある管理者の E メールにご連絡を差し上げます